【第3回】いやしだま|体温を1℃上げるコラム

いやしだま誕生物語

それは、寒い寒い冬の日・・・
ここは、紀州のある山の中の小さな小さな炭小屋でのこと。

■「ここんとこ・・・いそがしいのもあって、もう肩がパンパンやなぁ・・・」
□「シップ薬の貼り薬も、この山奥からでは、街まで降りていって手に入れるのがたいへんなこと・・・」

そんな、炭焼き職人たちのある日のお昼休み、できあがった備長炭を眺めながら、

■「この炭で、昔の膏薬(こうやく)作れへんやろか?」

□「そうやなぁ、大昔の薬は、山や海、暮らしの中から・・・からだにええ妙薬を作ったもんやなぁ・・・」

■「木の実や、草の根っこを、煎じたり、燻したりして、丸薬や天然の湿布を作ったり、口に入れたりして、生きるために考えてたやん。」

■「ここも、街からは離れてて、大昔の暮らしとなんも変わらへんのやから、自分らに“ええもの”を考えよう。」

そんなあるとき、押入れから、民間療法の本が出てくる。植物は、加工しだいで熱を持たせるのに適してる素材がある。お灸の百草(もぐさ)の原料になるものがそうなんやそう。

■「話しの中で、お灸や鍼などは、東洋文化最古の民間療法。それにみえるものがあるのんとちゃうやろか?」

そんな風に思えてくる頑固な雅じいさん、かたちのないものへの挑戦!

まず、植物を集めてきては炭に燻す・・・それにはさっき話した民間療法の本が役立つ。根に揚力のあるもの、葉にあるもの、花にあるもの。そんなことをしながらの時の経過は早かった。

3年・・・5年・・・と過ぎていった。

幾度も幾度も失敗・・・なにも変化のない時間。
仕事で炭を焼く傍らに時間をみつけながら、けど頭はそのことでいっぱいやった。
備長炭に、薬草の焼いた炭を混合させる・・・作業までこぎつけた時・・・科学的な根拠を持って現れる人が居た。職人にはない発想をもちこむ。

植物の理念の世界がひろがった。使った薬草や野草の組み合わせは、数百種類を超える話は前後するけど、薬草の種類は単作ではなく混合の作品をかんがえた。

おおよその品種が決まる。ただ採取する季節・場所が問題やった。植物の潤う季節は、様々。その旬は待ってはくれへんから、保管貯蔵や生き物である素材を如何に使いこなすかも・・・おおきな課題になっていった。

その試作の根底にあったものは、人の摂理。

最初に述べた民間療法としての鍼灸・・・根本は人体を蘇生し活性する方法として欠かせないものは、循環の良い血液の環境をつくることや、おおざっぱには便秘など気の還元力を失わせないことやと言う結論に達した。

そこからは、とんとん拍子に研磨が早まったような想いがひろがった。自分らの肩こりを治すことからなんか訳がわからへん研究になった錯覚を覚えながら備長炭と薬草をブレンドすること・・・

炭粉にすることと、熱を加えるタイミング・温度・すべてにマニュアルはあらへんので、手、そのままの感覚が便り。

その後に、ほんま正念場。温感覚を操作する。ある寒いときの山小屋なんかで使うものは、カプサイシンと呼ばれる・・・わかりやすく言うと唐辛子。それは当たり前すぎておもしろくないが、大半の意見。ここまできたら、もっともっと・・・
ある特別な物質にいきつく
そこは企業秘密。
もちろん天然の素材であることは言うまでもないことですよ。
あまりにも、一般的すぎて・・
僕たちにであったら、そっと聞いてみてくださいね。

余談ですが・・・あるものとあるものが組み合わさる。肌のもつ、だれにもある水分や体温にみごとに反応するものが・・・できあがる。そこでまた難関。いやしだまの素材埋め込む蓋のようなものを炭を混合させた特殊な樹脂が完成し、原料との組み合わせを進めるが、作業中にびりびり、バリバリ乾燥するとヒビが製品にはいりだした。
使いものにはならなかった・・・
乾燥して固める。その工程が難しかった。
作っても失敗。・・・失敗。・・・失敗。
いまも夏場は、乾燥のタイミングがよくないために、まったく作りません。
そんなことの歳月のなかから、ようやく完成したもの、それが【いやしだま】です。
ひとの手のぬくもりの中で完成しました。
自分たちの肩こりをなんとかしよう。民間療法の活路を求め・・・いろんなたくさんな人の叡智、知恵の結晶。医学が発展する今日、ひとの持ち物(体温と水分)だけで世に問いかけます。
成分は、自然の素材の温かさ。地球のぬくもりです。水も栄養もままならない、天然素材を活かす最高の産物と信じて、これからも世の中の人の心に染み入る作品として伝えていきます。
笑うことが、からだを支えます。
心もからだも笑える環境を・・・これからも作りつづけます。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

店主 内 村 公 一

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